at Will Work パートナー会員様限定 パートナー交流会を開催しました【イベントレポート】
at Will Work パートナー会員様限定
パートナー交流会
at Will Work パートナー会員様限定 パートナー交流会
2017年9月13日、at Will Workのパートナー企業様と、Alumni(今年2月に開催したカンファレンスの登壇者の皆様)をお招きし、at Will Workのパートナー交流会を開かせていただきました。
場所はAlumniであり、株式会社HARESの西村創一朗さんが代表を務める「BOOK LAB TOKYO」。
まずは代表理事の松林からご挨拶をさせていただきました。
パートナー様限定の交流会は今回が初めてとなりますが、カンファレンス等を通じてすでにパートナー企業様同士のコラボレーション企画も生まれています。
今回もコラボレーションやPRの場となるよう、受付では参加者の皆様のリストを配布。
顔見知り同士の方々も多く、会のはじめから会場のあちこちで交流する姿が見られました。
今回は参加者の皆様の交流が目的ではありますが、会の後半にはAlumniであり、BUSINESS INSIDER JAPAN 統括編集長/AERA前編集長の浜田敬子さんと、代表理事の藤本あゆみと「最近の働き方の動向」についてトークセッションも実施しました。
働き方の環境は変わっているのに、文化が変わっていない
藤本あゆみ(以下、藤本):まず、自己紹介をお願いします。
浜田敬子さん(以下、浜田):BUSINESS INSIDER統括編集長の浜田です。17年間『AERA』の編集長として、その次代の働き方などを取材してきました。
「BUSINESS INSIDER(以下、BI)」はアメリカのオンライン経済メディアで、現在はその日本版の立ち上げをしています。
主に20~30代のビジネスパーソン向けということもあり、働き方についての記事が一番関心が高いので、非常に力を入れています。
働き方の取材を数多くやってきた産経新聞の経済部出身の女性記者が、彼女に週2~3本くらい書いてくれており、どの記事もとても読まれています。
やっぱり働き方の問題に関して、読者の関心がすごく高いんですね。
藤本:BIを読んでいると、働き方についての記事はもちろん、他のメディアでは見かけない切り口の記事が多いと感じています。
浜田:例えば、今日の会場である「BOOK LAB TOKYO」のオーナー、西村創一朗くんもBI初期に出てもらっていました。
彼は「複業兼業家」と名乗っていて、彼自身の人生もすごく面白い。19歳でパパになって学生結婚したことから、彼自身が副業やダブルワーカーの道をずっと模索してきたんですが、そのキャリアを紹介したら、ものすごくたくさんの方に読まれました。
ほとんどの人は、最初のキャリアで正社員を選びますが、心のどこかで「この道だけじゃない」と思っているのではないでしょうか。
副業を含め、どこか別の道も試してみたいという潜在的な欲望があると感じていて、だからこそ彼の記事は読まれたんだと思います。
自分ではできないけれど、どういう人がやっているのか知りたいという思いもあるのかなと。
大手企業45社の若手有志による団体「One JAPAN」が、大企業に勤めている若手・中堅社員1600人にアンケートを取ったところ、約8割が副業・兼業を希望しているという結果だった、という記事を今年6月に出しました。
彼らは別にお金のために副業をしたいわけではありません。ではなぜかというと、大企業にいたら新しい発想も生まれないし、人脈も作れないという危機感がすごくあるんですね。
パラレルワークをすることによって、外の血を自分の本業にフィードバックしたいという欲求は、20~30代ですごく強いと感じました。
藤本:今まで「副業をやりたい」と言うと、「そんなに生活に困っているの?」と思われがちでしたよね。 でも、最近は何をもって副業・兼業と呼ぶのか曖昧になってきたように思います。 今後自分のキャリアを考える際、いまの仕事に軸足を置きながら、どう発展させていくかが大事になっていくはずです。
浜田:ロート製薬の山田会長とパネル登壇などでご一緒する機会が多いんですが、人口がどんどん減っていく中、何か新しいことを受け入れなければ会社そのものがなくなってしまうという危機感を非常に強くお持ちです。だから副業を解禁されたんですね。
副業ばかりが有名ですが、実は社内副業もOKなんです。社内で2つの部署を兼業できるようにされています。
また、外の人材にロート製薬で副業をさせるというのも実施されていますね。例えば、外のお医者さんがロート製薬で副業するなど、いろいろなやり方のダブルワークを推進されているんです。
藤本:副業・兼業、どっちが正しいのか分からなくなってきましたよね。
浜田:副業も"サブ"の意味の「副」ではなく、「複業」ですよね。
藤本:それだけ複業のバリエーションがあることが広まれば、社内での複業ならOKという企業も増えそうです。
複業=社外へ飛び出せ!みたいなイメージが多いのか、社内規定を変えなくても実行できるやり方もあるのに、意外と知られていませんね。
浜田:今後、働き方がどんどん自由になっていく会社と、頑なにならない会社と二極化が激しくなっていくと思いますよ。
浜田:今日いらしている大室正志さんからも、働き方改革が現場でどんどん進んでいるという話を取材で伺いました。
リモートワークなど働き方の多様化は進んでいますが、いまだに上司は昭和時代の考え方なんですよ。
だから、現場で起こりつつある働き方改革と、昭和型の上司の間でいろんな問題が起きているそうです。実はリモートワークなどを取り入れている今どきの会社で、メンタル不調の社員が増えているとのことでした。
プロジェクト型の仕事は増えていますが、一方で人間関係が希薄になるという弊害もあります。
やはり誰かに自分の本音を聞いてもらったり、プライベートのことを相談できるチームが少なくなってきたからなんでしょうか。
大室正志さん:今までずっと村社会のような同じところにずっといた人間が多いと、「言わずとも分かってほしい」が通用するんですよ。でも、3ヶ月のプロジェクトのような仕事だと、やっぱり口に出さないと分からないんですよね。
要するに、働き方の環境は変わっているのに、文化が変わっていないんです。今はちょうどその境目なので、メンタル不調になる人が増えているのかなと仮説を立てています。
藤本:なるほど。2月に開催したカンファレンスでも、「事例が足りない」「自分たちでは実施できそうにない」という声が聞かれました。
なので、at Will Workでは「これからの日本をつくる100の働くをみつける」をコンセプトに、「Work Story Award」を実施します(応募期間は9月末で終了済み)。
毎年20のストーリーを選出する予定で、第1回目となる今年は12月7日にアワードの授賞式を行ないます。BIさんにもメディアスポンサーになっていただく予定です。
浜田:応募期間が終わっても、面白いストーリーをお持ちでしたらぜひ教えてください。取材にいきますので!
対談の後は再び参加者同士の歓談タイム。会の終了時間を過ぎても話が尽きず、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
at Will Workでは、今後も当団体の取組みに賛同し、応援してくださっているパートナー企業様の交流の場を作っていきたいと考えています。
私たちat Will Workは、多くの企業・人・団体による事例共有のプラットフォームとして、ノウハウの蓄積・体系化、そして迅速に共有していくことで「働きやすい社会づくり」に貢献していきます。
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